MCA

今日は朝から頭痛がする。
たった今、BEASTIE BOYSのMCAが癌に侵されている事を知った。
一瞬にして頭に血が上る。血管がドクドクと廻って、頭痛がひどくなる。
心からMCAが回復する事を祈ってます。

pink mist


お気に入りのドラマがある。
外科の若いインターンたちの奮闘と恋愛を描いているドラマ。
今回の内容は、止血のため救急隊員が体に手を突っ込んだ状態の急患が運ばれる.
その急患のオペをしようとするが、不発爆弾が体内にある事がわかる。
爆弾が体内で爆発をすれば、患者はもちろんの事、手を入れている救急隊員、ドクター達も吹っ飛んでしまう。そこにいる人達は跡形もなく消えてしまう。残るのは血の霧。『pink mist』
そこで爆弾処理班が出動するのだが、耐えきれなくなった救急隊員の子が手を体内から出し、逃げてしまう。
咄嗟に主役のインターンが替わりに手を患者の体内に入れる。
そこで恐怖と戦い、爆弾処理班のリーダーに励まされながら彼女は爆弾を取り出し、爆弾処理班のリーダーに手渡す。
リーダーは『よくやった。』と言い、慎重に爆弾を運び、オペ室を後にする。
主役もオペ室を出て、放心状態でリーダーの後ろ姿をぼんやり見つめていると彼が手にしている爆弾が爆発する。pink mistが廊下に降る。リーダーは跡形もなく消えた。

生き残った主役やその仲間たちが助かった事に喜び、感謝をしたり、思い思いの気持ちが描かれる。
主役の辛い状態も描かれる。
けれどもリーダーの死は語られない。
主要キャラクターではなく、ただストーリー展開のためだけに用意されたキャラクター。
主役の葛藤の表現を手助けするだけの存在。
でも、何だか私は彼の死が本当に悲しかった。
主役級じゃないとあんなに勇敢だったのに彼の事は語られない。
今回はリーダーが主役じゃなかっただけの事。それぞれの重きが違う。

私の世界にも当たり前にある出来事。
ぼーっとしているとpink mistになって消えてしまう。